AOKAミニロングカーボン三脚 CMP163CLを持って八島ヶ原湿原を歩く
長野県のほぼ真ん中、白樺湖から車山高原を経て広大な草原が広がる霧ヶ峰へと続くビーナスラインは、ドライブやツーリングで訪れる人も多い人気のコースです。
このビーナスラインを霧ヶ峰からさらに北西に進んだところに八島ヶ原湿原があります。ここは国の天然記念物にも指定されている高層湿原(枯れた水辺の植物が長い時間をかけて堆積してでき上がった湿原、標高や緯度が高く気温の低い地域だけに見られる)で、春から夏にかけてはさまざまな花と野鳥が、秋には鹿の声と草紅葉、冬は雪と氷の静寂の世界が楽しめます。
車やバイクで通り過ぎるだけではなく、時間を取ってゆっくり散策したい場所です。この美しい八島ヶ原湿原を、AOKAミニロングカーボン三脚 CMP163CLを手に歩いてみました。
八島ヶ原湿原のある霧ヶ峰周辺は標高1,500メートルを超える高地で、冬季には平均最低気温が氷点下10度以下にもなる寒冷地です。貴重な自然環境を保護するため、湿原の周囲に巡らされている木道以外を歩くことはできません。花や鳥など、写真好きな人には撮りたいものがいっぱいの八島ヶ原湿原ですが、撮影ポイントは決められた木道の上だけに限られます。
夏の早朝4時半、まだ暗い時間から八島ヶ原湿原駐車場にはカメラマンたちが集まります。お目当ては駐車場からほど近い八島ヶ池越しに昇る朝日の撮影でしょう。八島ヶ池にたなびく朝霧のむこう、殿上山・蓼科山・車山などの峰々からのご来光は感動的です。
しかし、前述の通り撮影ポイントは限られます。さらに人気の写真スポットである八島ヶ池にはライバルもいっぱい。ちょっと出遅れると日の出前だというのに、大きなレンズを付けた一眼レフカメラ+大型三脚のセットが薄暗い木道に並んでいるではありませんか!
でも、そんなときに慌てることはありません。ミニロングCMP163CL+iPhoneのスリムなセットなら、ちょっとした隙間に立てられます。そしてタイムラプスをセットして、あとは自分の目でゆっくり日の出を眺めます。太陽が昇り切ると、大型セットのカメラマンたちは駐車場へと道具の撤収に向かいますが、スリムセットの私はそのままさっと三脚をたたんでバックパックのサイドポケットに差し込むだけ。
設置も撤収も簡単なミニ三脚、コンパクトな装備だからこそ、刻々と変化する湿原の表情を味わう余裕が持てるのです。
この三脚の特徴として、軽量スリムでありながら造りがしっかりしていること、自由雲台が使いやすいこと、ある程度の高さが確保できるので撮影の幅が広がること、開脚してローアングル撮影にも使えること‥‥‥などが挙げられます。また付属するスマートフォンアダプターの出来も良く安心して使えます。
本格的な一眼レフカメラを使う人にとっては華奢で頼りなく感じる三脚かもしれませんが、逆にそのサイズ感と軽さから、
- スマートフォンで手軽に、かつきれいな写真を撮りたい
- コンパクトカメラやミラーレス一眼を気軽に使いたい
- 荷物はできるだけ軽く小さくしたい
- 風景だけでなく、自分や仲間を入れた写真も欲しい
- 集合写真も撮れるとうれしい
このような要望にはピッタリで、トレッキングの傍ら手軽に写真を撮りたい人などにちょうどよい三脚だと感じています。とくに女性のトレッカーには最適な撮影アイテムだと思います。
先日、まだ雪に埋もれている八島ヶ原湿原をスノーシューで歩いてきました。
防寒具、飲み物、行動食などを入れたバックパックを背負っても、ペットボトル1本分程度の重さのミニロングなら負担になりません。雪に覆われた季節でも歩けるのは木道の上だけ、湿原に立ち入ってはいけません。木道には数十センチの雪が積もっているので慎重に進みます。
ローアングルから影絵のような樹木を見上げたり、湿原越しの峰々の上を通り過ぎてゆく雲の流れを撮ったり、休憩時には自分をタイムラプス撮影すれば、絶景をバックに寛ぐ様子をあとで楽しく見ることもできます。
伸ばしたミニロングの脚を束ねて持ち〝自撮り棒〟のように使うと、風景の中の自分も簡単に記録に残せます。軽いミニロングならではの使い方でしょう。
誰が撮っても同じような構図になりがちな木道からの風景ですが、伸ばしたミニロングとスマートフォンのセルフタイマーを組み合わせて工夫してみましょう。三脚に取り付けたスマートフォンのシャッターを押したらすぐに、伸ばした脚部を持って高く掲げることで、高位置からの広がりのある写真を撮ることができます。
スマートフォン以外のカメラも使うのであれば、あらかじめカメラ側にクイックシューを付けておけば素早く付け替えられます。一眼で使用するときには安定確保のために脚を伸ばさないで使ったり、開脚してローアングル撮影、または三本の脚を閉じて一脚のように使うこともあります。
ミニロングは大型三脚のような大げさ感がなく、脚を伸ばしたまま持って歩いても重さが気にならないことも助かります。
木道に立てて同行者と一緒の写真も気軽に撮れますし、一人でポーズをとって撮る写真だって誰かにシャッターを頼む必要がありませんから恥ずかしくない! 単独行のときにも自分入りの写真をいろいろ試せますね。
本格的なカメラを持ち歩かなくても、カメラ性能の良い今どきのスマートフォンと三脚を組み合わせれば、「どんなカメラで撮ったの?!」と言われるような写真も撮れそうです。年々進化するスマートフォンのカメラを使いこなして、素敵な写真を撮りましょう!
年間を通じて魅力いっぱいの八島ヶ原湿原は、モノクロームの雪の季節も格別の美しさでした。春を迎えると動植物や虫たちが目ざめ、いきいきとした表情を見せてくれます。暖かい季節にはAOKAミニロングCMP163CLを相棒に、湿原からさらに奥へ進んで蝶々深山や車山方面のピークを目指すのもまた楽しみです。