「3way雲台」と「自由雲台」の違いと使い分け

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三脚は、脚部の「三脚」とカメラを載せる「雲台」で構成されています。撮影の用途やカメラマンの好みにより雲台を選ぶことができます。

 

 雲台には、「3way雲台」、「自由雲台」、「2way雲台」、「ギア雲台」、「ジンバル雲台」、「ビデオ雲台」などありますが、最も代表的なのは「3way雲台」と「自由雲台」です。どちらの雲台もメリットとデメリットがあるので、どちらが優れているということはありません。しっかりと特徴を捉えて好きな方を選べば良いというのが結論です。

 

そこで、今回は、「3way雲台」と「自由雲台」の特徴と、どのように使い分ければよいのか、また、雲台を選ぶ時の注意点について解説します。

 

3way雲台とは?

3way雲台は、3つの方向をそれぞれ独立して変えられる雲台です。3つの方向とは、①水平方向(横方向)、②垂直方向(縦方向)、③カメラの向きです。例えば、電車の撮影などで、カメラは横向きで固定して、縦方向は動かさず、横方向だけ調整したいというような場合に便利です。

 

また、3way雲台は、垂直方向と水平方向をパンハンドルで調整できるため、微調整がしやすく、水平位置や垂直位置が合わせやすいという特徴があります。そのため、建物や風景など、水平をしっかり取りたい撮影に向いています。

 

その他、夜景の撮影では三脚は必須になりますが、夜景の場合、構図を微調整しながら、何度も時間を変えて長時間露光をしたりするので、構図の安定性が重要になります。その点で、構図の微調整がしやすい3way雲台の方が使いやすいと言えます。

 

一方、3way雲台は、かさばるのと、斜めの動きがスピーディにできないというデメリットがあります。

 

自由雲台とは?

  自由雲台は、文字通り自由にあらゆる方向に動かすことができる雲台です。ボール状のカメラ固定台をレバーで締め付けることで固定する構造になっています。自由に構図を決めてレバー1つで固定することこができるので、動きのある被写体を撮影する場合に向いています。

 

 具体的には、動物を撮影する場合、スポーツを撮影する場合、マクロ撮影をする場合などでよく使われます。動物やスポーツの撮影では動きのある被写体を追う必要があるため、カメラを自由に動かすことができる自由雲台が適しています。マクロ撮影では、さまざまなポイントで撮影するため軽さが求められるのと、自由雲台は、斜めの移動も自由にできるため、構図を変えて撮りやすいというメリットがあります。

 

 構図を自由に変えられる反面、一度構図を変えてしまうと元に戻すのが難しいというデメリットがあります。そのため、自由雲台は玄人向け、3way雲台は初心者向きと言われています。

 

どのように使い分けるか?

(1)使い分けのポイント

このように、「3way雲台」にも「自由雲台」にも得意・不得意があり、どちらか一方が優れているというわけではありません。使い分けのポイントとしては、正確な構図で撮りたい場合には「3way雲台」、動きのある被写体を撮影する場合や撮影ポイントを頻繁に変えて撮影する場合には「自由雲台」を使うと覚えておくとよいと思います。

 

ただ、構図を決めて撮影する風景写真でも軽量で持ち運びやすいという理由から「自由雲台」を使うカメラマンもいますし、動きのあるスポーツ写真の撮影でも、カメラの向きが安定しているという理由から「3way雲台」を使うカメラマンもいます。

 

つまり、「正確な構図での撮影=3way雲台」、「動きのある撮影=自由雲台」というのは、一般的な判断基準にすぎず、必ずしもこの考え方に縛られる必要はないということです。

 

(2)好きな方を選ぶ

結局のところ、「3way雲台」と「自由雲台」のどちらを選ぶかは、撮影者の好みで選べばよく、それぞれの特徴を理解しつつ、自分が使いやすい方を選べばよいというのが答えになります。

 

基本的に雲台は交換できるので、できれば、「3way雲台」と「自由雲台」の両方持っておいて、使い分けるのが理想的です。両方を使うことで、それぞれの良い点がわかり、撮影の状況に応じて、どちらを使うかを選択することができるようになるからです。

 

もっとも、予算的に1つしか買えないという場合には、どちらかを選ぶしかありません。その場合には、カメラ機材を販売している店舗に行って、「3way雲台」と「自由雲台」を実際に動かしてみて、どちらが使いやすいか確かめているとよいと思います。

 

雲台を選ぶ時に注意すべき点

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(1)雲台と脚部の三脚のバランスに注意

雲台を選ぶ前提として、雲台を交換できる三脚であることが必要です。安価な三脚の場合、雲台が交換できないタイプのものもありますので購入するときは注意してください。高価なものでなくも雲台を交換できる三脚はあります。

 

脚部の「三脚」と「雲台」がセットの三脚を買う場合は、特に気にする必要はないのですが、脚部の「三脚」と「雲台」を別々に購入する場合には、それぞれのバランスを考えて購入する必要があります。たとえば、高価な雲台に安価な脚部の三脚を組あせた場合、重量バランス悪くなったり、十分な雲台の性能が発揮できなかったりすることがあります。

 

雲台と脚部の三脚の耐荷重(最大積載荷重)を合わせることが基本となりますが、メーカーによって耐荷重(最大積載荷重)の基準が異なるので、あくまで目安と考えてください。迷う場合には、同じメーカーにするのも1つの方法です。

 

(2)重量に注意

三脚を購入する場合、重さが重要な要素になります。スタジオ撮影をするのであれば、重い三脚でも構いませんが、海外や山などに撮影に行く場合には、重い三脚を持って行くのは大変です。

 

「3way雲台」の方が、部品が多いため、一般的に「自由雲台」よりも重くなります。したがって、三脚を持ち歩く機会が多い場合には、自由雲台の方が優れています。ただ、風景写真などしっかりした構図で撮りたい場合には、3way雲台も捨てがたいため、重さと用途のどちらを優先するかで選択する必要あります。

 

どうしても3way雲台を持ち歩いて使う必要がある場合には、脚部の三脚をカーボンにするなど、他の部分で軽量化を図ることも検討するとよいでしょう。風景であまり望遠系のレンズは使わないという場合には、耐荷重(最大積載荷重)の数値の低い、小さめの3way雲台を使うという方法も考えられます。

 

5 まとめ

今回は、「3way雲台」と「自由雲台」の違いと使い分けというテーマで解説してきました。「3way雲台」は、パーンハンドルで調整がしやすく、横方向と縦方向を独立して調整できるので、正確な構図で撮影することができます。とても使いやすいので迷った場合には「3way雲台」にすると良いでしょう。

 

一方、「自由雲台」は、レバー1つで自由に動かせるので、思い通りの構図をすぐに得られます。「3way雲台」を使っていた人からすると、あまりに簡単に位置を調整できることに驚くかもしれません。パーンハンドルがないので、非常にコンパクトで軽量なため三脚を持ち運ぶ機会が多い人にはお勧めです。

 

以上のように「3way雲台」も「自由雲台」も、それぞれ優れた点があるので、どちらを選んでも失敗することはありません。できれば、両方持っておいて使い分けすることをお勧めします。両方の雲台を使うことで、それぞれの良さを実感できると思います。

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