カーボン三脚とアルミ三脚、どちらを選ぶべきか

三脚には現在、主に2つの素材が使われています。1つはカーボン、もう1つはアルミです。この2つからどちらを選ぶかは、三脚をあまり使ったことがない人にとっては非常に難しい問題です。試しに買ってみるという金額のものでもありません。

先に結論を書いてしまうと、室内撮りから屋外撮影まで、幅広いシーンでの利用に適しているカーボン三脚を強くお勧め致します。

では、何故そのような結論に至るのか、今回はそれぞれのメリット、デメリットも交えて掘り下げみたいと思います。


三脚の素材選びってどうしてる?

 今更ながら、三脚の素材の種類、現在大まかに分けてアルミ三脚とカーボン三脚の二つの種類に分かれています。中には木製やジュラルミン、バサルトファイバーと言ったものもありますが、現在市場で見かける代表的なものは、アルミ三脚とカーボン三脚に分かれています。

 これは三脚に使用している素材がアルミニウムであるか、カーボンファイバーであるかによる違いです。よくアルミ三脚は安価で、カーボン三脚は高価であるといわれています。それは、カーボン素材の単価が影響しています。

 確かに三脚のフラッグシップと言えば、どこのメーカーもカーボン三脚を掲げています。ですが、必ずしもカーボン三脚が良いとは限らず、時にはアルミ三脚を選びたくなる場面もゼロではありません。場面に適した、自分の使用用途に合った三脚選びが大切です。


用途に合わせた素材選び

 アルミ三脚は本体重量があるが故に、屋外への持ち出しや、機材を設置した際のちょっとした移動には向いておりません。その分、スタジオ撮影や室内撮り等の、撮影位置が決まっている場合には、大型のアルミ三脚が現在でも優位に立つかと思います。

Photo by Allec Gomes on Unsplash

 一方で、現在主流とされるカーボン三脚はそのラインナップの多さからも、あらゆる場面に対応した万能三脚と言えるでしょう。例えば、当サイトで取り扱っているシステマティック三脚は超望遠レンズから映像撮影の現場まで、主に重量機材を用いた現場で活躍しております。アウトドアでの撮影からポートレートまで、標準レンズや短焦点レンズを用いた一眼レフカメラでの撮影などは、トラベラー三脚やエクスプローラー三脚が適しています。


アルミ三脚のメリット、デメリット

 アルミ三脚はどのメーカーも比較的安価に購入できるかと思います。価格帯の差はあれど、3000円~10000円以下でも一眼レフカメラが載るものは充分に買えてしまうでしょう。大型のものになってくると、やはり多少高くはなりますが、それでも中古市場などを探せば、昔からのモデルが安く購入出来する事が可能です。

 アルミ三脚が敬遠されがちなのは、何といってもその重さにあります。これは素材の特性上仕方がないところがありますが、金属ですので軽い物でもそこそこズシッと来ます。重さゆえに持ち運びや取り回しは不便なのですが、安定感と言う点ではこの重さが非常に嬉しいものとなっています。天体撮影での長時間露光や、スタジオ撮影などの三脚自体を固定しがちな現場では、まだまだアルミ三脚に軍配が上がるかと思います。この辺りはまさにアルミ三脚の持つ最大のメリットですね。

  

 一方で、アルミ三脚は金属製であるが故に、冬などに屋外で使用するとパイプ部分が非常に冷たくなる事があり、夏は熱を吸収して高温となる事があります。環境にもよりますが、特に冬山での撮影や、寒冷地などでの使用は、スポンジグリップなどを巻き付けておくなどの対処をしなければ、手が貼りついてしまったりなど非常に危険です。

 本体の共振性に関しては、アルミ三脚は振動の伝わりが大きいのも事実です。よほど大型パイプのアルミ三脚でない限りは、振動が大きく伝わっているため、例えば地面からの振動が伝わりそうな屋外でのスローシャッター等には向いておりません。

 また、本体の衝撃に対するデメリットもあります。アルミ三脚自体は、カーボン三脚に比べて金属であるが故に傷や衝撃には強いのですが、一方で一か所に衝撃が加わり凹みなどが出来たりすると、そこが原因で脚の伸縮が引っかかるなどの影響がでたりします。雑に扱っても大丈夫と言われがちですが、凹みによる伸縮問題は悩みどころかもしれませんね。

 

カーボン三脚のメリット、デメリット

 カーボン三脚のメリットは、一番はその軽さかと思います。劇的にと言うわけではありませんが、アルミ三脚の70%~80%と言われる事も多く、数値的な違いは小さく見えても、持ち運びの多い撮影環境ではこの軽さが大きく影響するかと思います。

 また、カーボン三脚は振動にも強く、アルミ三脚に比べて振動が伝わりにくいという振動減衰性を持っています。その為、アルミ三脚と比べて重量によるアドバンテージが無い分、振動減衰性によってブレを防いでいます。

 

 カーボン三脚のデメリットとして、やはり一番のネックとなるのが価格かと思います。近年安くはなってきており、AOKA社でもかなりコストパフォーマンスに優れたものを出そうと努力はしているものの、やはり2万~5万円ほどの価格帯にはなってしまいます。

 また、メリットとして軽さを上述しましたが、この軽さが時にデメリットとなる事もあります。本体が軽すぎるが故に、カメラなどの載せている機材に重心が片寄ってしまい、結果バランスが悪くなり倒れやすいと言う事もあります。

 

エンドフックの活用

 カーボン三脚のデメリットとして、軽量であるが故の安定感と言う点があります。これを補うために、多くの三脚には吊り下げ用のエンドフックが装備されています。AOKA社モデルではトラベラー三脚にはセンターポールに標準装備、システマティック三脚にはベースとなるアダプターに標準装備されています。

 エクスプローラー三脚ミニ三脚に関しては、折りたたんだ際にコンパクトになる様に設計されている関係で、別途外付のウェイト用カラビナが付属しています。

 持ち運んでいたバッグなどをこのエンドフックに取り付けることで、三脚の下部にも重さが加わり、より安定した撮影を行うことが出来ます。ただし、このエンドフックの欠点として、吊り下げたバッグなどが風に揺られて振動が伝わってしまうという欠点もあります。バッグが揺れるほどの強風の中での撮影は注意しなければなりません。

 より安定性を高めるものとして、ストーンバッグと言うものがあります。これは三脚それぞれの脚に紐などで固定して、中心部に石などの重りとなるものを載せることで、三脚に地面への負荷をかけることが出来ます。ちょっとしたフィルターやキャップなどの置き場にもなるため、長時間での撮影現場では非常に便利ですね。エンドフックと同様、現場によっては風の影響を受けると言う声もありますが、場面によっては地面への負荷をかけての、より安定した撮影を行う事が出来ます。

 

カーボン三脚のすすめ

 冒頭で記述したことの繰り返しになりますが、結論は

スタジオや室内などでの三脚を固定する場面に限るのでしたらアルミ三脚を、室内から屋外撮影まで、幅広いシーンでの利用を考えている場合はカーボン三脚を

という事になります。

 アルミ三脚は本体重量があるが故に、屋外への持ち出しや、機材を設置した際のちょっとした移動には向いておりません。その分、スタジオ撮影や室内撮り等の、撮影位置が決まっている場合には、大型のアルミ三脚が現在でも優位に立つかと思います。

 一方で、現在主流とされているカーボン三脚は、そのラインアップの多さからも、あらゆる場面に対応した万能な三脚と言えるでしょう。

例えば、当サイトで取り扱っているシステマティック三脚は、超望遠レンズから映像撮影の現場まで、主に重量機材を用いた現場に適しています。アウトドアでの撮影からポートレートまで、標準レンズや短焦点レンズ等を中心とした一眼レフカメラでの撮影には、トラベラー三脚エクスプロ―ラー三脚が適しています。

持ち運びを最優先して、日常のスナップ撮影などにちょっとした固定の撮影を行うのであれば、ミニ三脚をカバンに忍ばせておくと言うのも一つの方法です。

 用途に合わせた三脚を手にして、あなたの写真に新たなスタイルを加えてみませんか。

システマティック三脚

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ミニ三脚

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