雪山登山でAOKA トレッカー三脚 KN225C+KB25を使用した感想

雪山登山は夏山登山よりも荷物が多くなります。防寒ウエアや予備のグローブ、雪が降った時の為のゴーグル。他にも雪崩事故に遭遇してしまったときの為に、レスキュー道具もバックパックに詰め込みます。

そのような荷物が多い状況でも、キレイな写真を撮りたいと思うのが登山家です。

今回は雪山の風景を撮影するために、登山家向けに作られたAOKAのトレッカー三脚を使用しました。安定性があるのに、雲台込みでも1㎏というとても軽い三脚です。

北海道虻田郡にある尻別岳に「AOKA トレッカー三脚KN225C+KB25」を持っていき、実際に使用した感想を書いていきます。

 

雪山登山でAOKAのトレッカー三脚がおすすめな理由

トレッカー三脚がおすすめな理由は

  • 雲台込みでも1㎏と軽い
  • 脚が180度折りたためてバッグの中に入る
  • ローアングルで撮影ができる
  • センターポールを伸ばすとカメラが目の高さになる
  • ミニ三脚よりも安定性があり、トラベラー三脚よりも軽いのがトレッカー三脚です。


軽さと安定性のバランスが良い

風が強くなる尾根上では、ミニ三脚だと少し不安があります。風で写真がぶれてしまったり、三脚が倒れてしまうのは避けたいです。
トレッカー三脚はミニ三脚よりも重量はあるが、その分パイプ径も最大22㎜あるので、より安定してカメラを乗せられます。

そして重量が雲台込みで1㎏です。脚を折りたたむと片手で持ち運べるサイズになります。

はじめて持った時は、その軽さに驚きました。
トラベラー三脚よりも軽く、脚を折りたたむとバッグの中に収納できるので雪山登山で使用するにはお勧めのサイズです。


冬山では雪崩の危険があります。雪崩に巻き込まれてしまうと、バッグの外側に取り付けている道具はすべて吹き飛んでしまいます。
平地ではすぐに撮影できるようにバッグの外側に三脚を取り付けますが、標高を上げる時にバッグの中に収納できるのはありがたかったです。

私のバックは背面にチャックがあり、背中のポケットから荷物を出し入れできます。収納したときに長すぎる三脚は出すのが大変です。


トラベラー三脚は脚が180度折り曲がり、とてもコンパクトになります。チャックを開けてスムーズに取り出せると、準備に手間取らず撮影ができます。
雪山道具との比較写真です。


スノーソー(雪を切る道具)やプローブ(埋まった人をピンポイントで探す道具)よりも短いです。厳冬期用のオーバーグローブよりも少し大きいサイズです。


センターポールを伸ばしての撮影

トレッカー三脚の高さは、雲台込みで1390㎜です。センターポールが2段階に伸縮することと、脚が5段階で伸縮するので、カメラが目線の高さまで届きます。
春になってくると雪の下に隠れていた笹が地面から出てきます。このような障害物を写したくないときに、センターポールを伸ばしてハイアングルで撮影できます。


センターポールと足をすべて伸ばした状態でカメラを付けたのですが、しっかりと脚を雪に固定することができました。センターポールの下にはカラビナが付いていて、袋に重りになるような道具を入れることで安定性が増します。


カラビナはそこまで大きくないので強風の時には難しいですが、多少の風でしたら重りを吊るすことで安定性がさらに増します。


袋の半分くらいに雪を入れて吊るしてみました。
撮影当日は雪が柔らかかったので、脚を雪の中に差し込み固定できましたが、風が強い日や雪面が凍った日などにカラビナを使うと効果的です。

ローポジションでの撮影

脚の上部にある「AOKA」のロゴを引っ張ると、ストッパーが解除されるので脚の角度を簡単に変更できます。ロゴを引っ張って解除し、押し込むと脚が固定されます。脚のロックはシンプルな造りなので、壊れる心配はなさそうです。
ここからセンターポールを取り外し、付属のローアングル用アダプターを取り付けることで150㎜まで低くなります。


雪面を撮る時や動物の足跡を撮影するときにローポジションはお勧めです。

 

一脚での撮影

黒いグリップが巻かれている脚は取り外せます。この脚に雲台を直接取り付けることで、一脚としても使用可能です。
木の密集した樹林帯や、狭い尾根の上で三脚の脚が開けないような環境では一脚にすると便利です。

 

足場が悪い尾根上での撮影

撮影の日は気温が高く山麓で+ 6℃。山の尾根上もプラス気温で、雪が柔らかかったです。
尾根上は足場が悪く、地面が凸凹しています。
トレッカー三脚は細かく足の角度と長さを調節できます。脚を1本だけ伸ばしたり、角度をそれぞれ変えることで足場が悪くても三脚を固定できます。
脚を1本横にして雪に突きさし、三脚を固定させるようなことも出来ました。

 

低い気温ではカーボン素材がお勧め

三脚の素材にはアルミとカーボンがあります。値段や軽さ、耐久性などでそれぞれメリット・デメリットがありますが、気温の低い雪山で使うならカーボン素材の三脚をお勧めします。


アルミの三脚では気温が低いと脚の部分がとても冷たくなります。素手で触ってしまうと手と三脚がくっついてしまいとても危険です(手袋をしていても素材によっては貼りつきます)


カーボンはアルミに比べて熱が伝わりづらいので、このようなトラブルを防ぐことができます。


重量もアルミに比べて70〜80%と言われています。少しの違いですが、長時間の登山では体力の消耗が変わってきます。
撮影当日は約6時間歩いたのですが、普段の登山とあまり変わらないペースで歩くことができました。荷物が軽いことは登山において最大のメリットです。
AOKAの三脚は10層カーボンファイバーという作りになっていて、滑って転倒のような衝撃にも強い設計になっています。
厳しい環境の雪山では、カーボン製の三脚をお勧めします。

 

カメラと雲台の着脱がスムーズ

トレッカー三脚は、アルカスイス互換自由雲台を使用しています。素手ではなくインナーグローブをした状態でも、カメラと雲台の着脱がスムーズでした。グローブをしている状態でカメラの着脱ができるのは嬉しいです。
三脚を使い山を撮影しているときに、ウサギやキツネが急に現れてもすぐにカメラを外すことができます。

 

三脚の足の先端にはスパイクが装備されている

三脚の足の先端部分のゴムを外すと、スパイクが出てきます。
冬山の尾根上は風が強く、雪があまりつきません。ウインドクラストといって雪が固い状態が多く、足の先端がゴムでは三脚が不安定になってしまいます。


このような固い雪のコンディションでもスパイクを雪面に刺すことで三脚が安定します。キャップを脚にはめた時にも「パン」と音がします。キャップは無くしやすいパーツなので、耳で確認できることはよかったです。

 

AOKAトレッカー三脚 KN225Cを雪山で使用した感想(まとめ)

装備の多い雪山登山では軽い三脚がお勧めです。トレッカー三脚の耐荷重は11kgあるので、さまざまなレンズにも対応できると思います。


セッティングから片付けまでのすべての工程が、インナーグローブをつけている状態でできたのは本当に良かったです。いちいちグローブを抜いたり着けたりするのは手間ですし、厳冬期の雪山は寒いので、指先の感覚が無くなってしまいます。


雪山に入る登山家以外にも、スキーなどのウィンタースポーツを楽しむ人や、その滑りを収めるカメラマンにもお勧めできる三脚です。





 

トラベラー三脚

エクスプローラー三脚

トレッカー三脚

ミニ三脚

x